ごきげんよう、ケンジです。新NISA「2年目の1月」、皆様いかがお過ごしでしょうか。
穏やかな冬の陽だまりに包まれるような、安らかな気持ちで資産形成に向き合えておりますでしょうか。
さて、2024年に華々しくスタートした新NISAも、早いもので2年目を迎えました。「とりあえず設定は終わったから、あとは放置で大丈夫」……もしそのようにお考えでしたら、少々お待ちいただきたいのです。実は、この「2年目の1月」こそが、投資家としての品格と、将来のリターンを分ける重要な分岐点となるからでございます。
特に、SBI証券と三井住友カード(Olive含む)を愛用されている賢明な皆様。「1月27日」という日付を意識されていますでしょうか?
今回は、多くの個人投資家が見落としがちな「2年目の設定見直し」と、あえてつみたて投資枠ではなく「成長投資枠」でクレカ積立を行うという、少し上級者向けの、しかし非常に理にかなったポイント最大化戦略について、私自身の経験を交えてお話しさせていただきます。どうぞ、温かい紅茶でも召し上がりながら、リラックスしてお付き合いください。
なぜ「放置」はいけないのか?新NISA 2年目の落とし穴
「長期投資は忘れているくらいが丁度いい」。確かに、一喜一憂しないマインドセットとしては正解です。しかし、それは「仕組み」が最適化されている場合の話でございます。
私が懸念しているのは、昨年の制度開始時に「とりあえず様子見で」と設定した金額や内容が、そのまま放置されていることです。特に以下の点にお心当たりはありませんか?
- 昨年は旧NISAの感覚で「月5万円」に設定し、そのままにしている。
- クレカ積立の上限が「10万円」に引き上げられたのに、設定変更を忘れている。
- 「つみたて投資枠」だけで満足し、「成長投資枠」の非課税枠が手付かずで残っている。
これらは、非常にもったいない「機会損失」です。投資の世界では、リスクを取らないこともまたリスクとなります。特にSBI証券×三井住友カードの組み合わせにおいて、設定額の不足は、そのまま「受け取れるはずだったVポイントの放棄」を意味します。
1月27日締切?スケジュールの再確認と「資金移動」の重要性
タイトルにも掲げました「1月27日」。これは一般的に、多くの金融機関やクレジットカード(楽天カード等)の引落日であり、月末の資金繰りを確定させる重要な節目です。SBI証券におけるクレカ積立の設定締切自体は毎月10日ですが、「銀行引落(口座振替)」や「現金決済でのボーナス設定」を併用する場合、月末の資金移動の締切として意識しておくべき日付です。
また、もし皆様が「2月の積立から設定を変更したい」と考えていたのに、1月10日の締切を過ぎてしまっていたとしても、嘆く必要はありません。今、この1月中に設定を見直せば、3月買付分からは確実に新しい戦略を反映できます。「遅すぎた」と諦めて放置するのではなく、「今、気がついたことが幸運」と捉え、行動に移すことが肝要でございます。
【本題】ポイント還元特化!「成長投資枠」でクレカ積立を行う活用術
さて、ここからが今回皆様にお伝えしたい、少し「通(ツウ)」なテクニックでございます。
通常、クレカ積立は「つみたて投資枠(年間120万円)」を埋めるために使います。しかし、新NISAの年間投資枠は最大360万円(つみたて120万+成長240万)。資金に余裕のある方は、月10万円のクレカ積立だけでは枠が余ってしまいますね。
そこでご提案したいのが、「あえて成長投資枠でクレカ積立を行う(または併用する)」という視点です。
実はできる、「成長投資枠」でのクレカ積立
意外と知られていないのですが、SBI証券のクレカ積立は、設定画面で「預り区分」を「NISA(成長)」に指定することが可能です(※対象ファンドに限りますが、S&P500やオルカンなどの主要インデックスはほぼ対象です)。
これがなぜ有効かと言いますと、例えば以下のようなケースです。
- ケースA:「つみたて投資枠」は、年初にボーナス設定(現金)を使って一括で埋めてしまった。
- ケースB:「つみたて投資枠」は別の高配当ファンド等で埋めており、クレカ積立の枠が余っている。
このような場合でも、クレカ積立の設定を「成長投資枠」に割り振ることで、月10万円(年間120万円)の決済上限をフル活用し、Vポイントを満額受け取り続けることができるのです。
獲得ポイントの差は歴然です
ここで、月5万円設定(旧来の感覚)のままの方と、制度改正後の月10万円フル活用の方で、どれほど受け取るポイントに差が出るか、整理してみましょう。カードは人気の「三井住友カード ゴールド(NL)」を想定します(還元率1.0%)。
| 積立設定額(月額) | 年間積立額 | ポイント還元率 | 年間獲得ポイント | 20年間の単純計算 |
|---|---|---|---|---|
| 50,000円 (様子見のまま) |
60万円 | 1.0% | 6,000 pt | 120,000 pt |
| 100,000円 (成長枠も活用) |
120万円 | 1.0% | 12,000 pt | 240,000 pt |
いかがでしょうか。単に設定を変えるだけで、年間6,000ポイント、20年で12万ポイントもの差が生まれます。これは、ちょっとした国内旅行なら何度も行けてしまう金額です。プラチナプリファード(最大5.0% ※条件あり)をお使いの方であれば、この差はさらに5倍に広がります。
「枠が余っているのに、設定が面倒で5万円のままにしている」。これが、私が最も避けていただきたい事態なのです。
ケンジ流・2年目の積立設定「最適解」
では、具体的にどのように設定を見直すべきか。私、ケンジが実践している考え方をご提案します。
- まずはクレカ積立を「月10万円」にする
何はともあれ、ポイント還元の恩恵を最大化するため、クレカ積立設定を上限の10万円に設定します。 - 枠の割り当てを確認する
基本は「つみたて投資枠」で良いですが、もし現金併用でつみたて枠が埋まっているなら、迷わず「成長投資枠」を指定してください。買う商品は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などの低コストインデックスファンドで全く問題ありません。 - 無理はしない
もちろん、生活防衛資金を削ってまで10万円にする必要はありません。しかし、「資金はあるけれど設定していない」のであれば、それは機会損失です。
注意点:ポイント付与ルールの確認を
SBI証券×三井住友カードの積立では、カードのランクや年間利用額によってポイント還元率が変わる場合があります。特に10万円積立の場合、還元率が変動するカード(プラチナプリファード等)では、積立額が「年間利用額」に含まれない点に注意が必要です。
「ポイントをもらうために無駄な買い物をする」のは本末転倒ですが、「将来のための積立で、自然とポイントが貯まる」のは、賢い大人の嗜みと言えるでしょう。
最後に:資産形成は「心の余裕」を作るために
ここまで、ポイントや効率の話をしてまいりましたが、最後に一つだけお伝えしたいことがございます。
私たちが投資をする真の目的は、ポイントを貯めることでも、通帳の数字を増やすことそのものでもありません。それによって得られる「将来への安心感」や「選択肢のある人生」、すなわち心の余裕を手に入れるためではないでしょうか。
2年目の1月、積立設定を見直すという行為は、単なる事務作業ではありません。「今年も自分の未来を大切にするぞ」という、ご自身へのメッセージなのです。
1月27日、あるいは月末。忙しい日常のふとした瞬間に、スマートフォンの画面を開き、ご自身の資産形成の「設定」を、優しく見守るような気持ちで確認してみてはいかがでしょうか。
皆様の資産形成の旅路が、今年も実り多きものとなりますように。
それでは、ごきげんよう。


コメント