ごきげんよう、ケンジです。投資という名の「種まき」を、もっと優雅に。
ごきげんよう、ケンジです。
1月も下旬に差し掛かり、寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。新しい年が明けてから、「今年こそは資産形成をしっかり行いたい」と決意を新たにされた方も多いことと存じます。
さて、実は数日前、投資仲間のご婦人からこんな相談を受けました。
「ケンジさん、つみたて投資枠はクレカで設定したけれど、成長投資枠の『年240万円』はどうすれば放置できるのかしら? 毎回注文するのは面倒だわ」と。
おっしゃる通りです。人生は短く、時間は尊いもの。画面にかじりついて毎月注文を出す時間は、読書や家族との語らいに使いたいものです。
そこで今回は、目前に迫った「1/27」という一つの区切りを意識しつつ、SBI証券にて新NISAの成長投資枠(年240万円)を「クレジットカード積立」と「現金決済」の併用で美しく自動化する方法、そしてそこに潜むポイント付与の意外な落とし穴について、私自身の経験を交えてお話しさせていただきます。
なぜ「1月27日」が大切なのか? 自動化のタイムリミット
まず、なぜ私が急いで筆を執ったか。それは、銀行引き落としや積立設定のスケジュールの関係で、「27日」という日付が多くの金融機関において一つの分水嶺となるからです。
クレジットカード積立の設定締切日は毎月10日頃であることが多いですが、それと併用する「銀行引落サービス」などは、毎月27日が振替日であったり、設定の反映に時間を要したりします。来月から心穏やかに「完全放置」をスタートさせるためには、この月末のタイミングで設定を完了させておくのが、大人の嗜み(たしなみ)と言えるでしょう。
「年240万円」の壁。クレカ積立だけでは届かない現実
新NISAの成長投資枠は、年間で最大240万円まで投資が可能です。これを12ヶ月で割りますと、月額20万円となります。
ここで多くの方が直面するのが、「クレジットカード積立の上限問題」です。SBI証券をはじめ、主要なネット証券ではクレカ積立の上限が月10万円(以前は5万円でしたが、改正されましたね)に設定されています。
つまり、こういうことです。
- 目標積立額:月20万円(年240万円)
- クレカ積立上限:月10万円
- 不足分:月10万円
「残りの10万円はどうすればいいの? 手動で買うの?」と迷われる方が多いのですが、実はここを自動化する設定こそが、心の平穏を保つ鍵なのです。
【実践編】月20万円を完全自動化する「ハイブリッド設定」の手順
私が実践し、友人にもおすすめしているのが、「クレカ積立(10万円)」+「現金積立(10万円)」の併用設定です。手順は少々複雑に見えますが、一度設定してしまえば、あとはシステムが勝手に働いてくれます。
手順1:まずは「クレジットカード」で10万円設定
こちらは皆様もよくご存知の手順ですね。SBI証券の積立設定画面で、決済方法に「クレジットカード」を選択し、金額を「100,000円」と入力します。
ここで重要なのは、「預り区分」を必ず【NISA(成長)】にすることです。つみたて投資枠とは別の枠ですので、ここを間違えないようご注意ください。
手順2:残りの10万円を「現金決済」で設定する
ここが今回の肝(きも)でございます。同じ銘柄(あるいは別の銘柄でも構いません)に対して、もう一つ別の積立設定を追加します。
- 再び積立設定画面へ進みます。
- 決済方法で「現金」を選択します。
- 金額を「100,000円」と入力します。
- 預り区分は同様に【NISA(成長)】を選択します。
これで、合計月20万円の注文が毎月自動で発注される状態になりました。しかし、これだけでは「証券口座に現金が入っていなければ買付余力不足でエラー」になってしまいます。
手順3:銀行引落サービスで資金移動も自動化する
私が最も愛用している機能の一つが、この「銀行引落サービス」です。ご自身の給与振込口座などから、毎月決まった日に指定金額をSBI証券へ自動入金してくれるサービスです。
この設定を「毎月27日引き落とし」などで設定し、金額を10万円(クレカ払い分はカード引き落としなので不要です)にしておけば、資金移動すら手放すことができます。
【注意】ポイント付与の「意外な落とし穴」にご用心
さて、ここからが投資家として冷静になるべきポイントです。「月20万円も積み立てるのだから、ポイントもザクザク貯まるはずだ」と期待されていませんか?
実は、ここに少し残念なお知らせと、大人のマインドセットが必要です。
ポイントが付くのは「クレカ分」のみ
SBI証券の場合、Vポイントなどのポイント付与対象となるのは、基本的に「クレジットカード決済を行った分(月10万円まで)」だけなのです。
現金決済で行う残りの10万円分には、残念ながら積立ポイントは付きません(※投信マイレージという保有ポイントは付きますが、購入時のポイントはゼロです)。
| 設定内容 | 投資額(月) | ポイント付与 |
|---|---|---|
| クレカ積立 | 10万円 | 対象(0.5%〜等) |
| 現金積立 | 10万円 | 対象外 |
| 合計 | 20万円 | 10万円分のみ付与 |
「なんだ、損した気分だ」と思われましたか? ですが、どうかそこで立ち止まらないでください。
ポイントはあくまで「おまけ」です。私たちが目指しているのは、目先の数千ポイントではなく、将来の資産の最大化と、それを実現するための「継続」です。現金積立分にポイントがつかないからといって投資額を減らしてしまっては、複利の効果を自ら削いでしまうことになります。
ボーナス設定の罠
また、よくある失敗談として「ボーナス月設定」があります。クレカ積立ではボーナス月(増額)設定ができません。もし年240万円を使い切りたい場合、年の途中で設定を始めた方は、現金積立の方で「ボーナス設定」を駆使して調整する必要があります。
しかし、一度設定してしまえば、あとは「忘れる」ことができます。この「忘れることができる」価値こそが、私たちにとって最大の配当ではないでしょうか。
ケンジの視点:投資は「設定」で9割決まる
私は常々、「投資における努力は、最初の一度だけでいい」と考えています。
毎月チャートを見て、タイミングを計り、注文ボタンを押す。それはスリルがあって楽しいかもしれませんが、長く続けるにはエネルギーを要します。私のような穏やかな生活を好む人間にとっては、少々刺激が強すぎるのです。
1月27日という締切を意識して、今週末にでも設定を見直してみてください。
クレカ枠の10万円と、現金枠の10万円。この2つの歯車が噛み合ったとき、あなたの資産形成マシンは静かに、しかし力強く動き出します。
そうすれば、あとは春の訪れを待つように、ただ日常を愛しむだけでよいのです。
皆様の資産形成の旅路が、心安らかなものでありますように。
それでは、またお会いしましょう。ごきげんよう。


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