【資産家の反論】「GWは楽天トラベル」記事に異議あり。1月下旬だからこそ狙える、JAL・ANA国際線特典航空券の「戻り枠」とマイル単価5円の活用術

マイル・旅行・ホテル

ごきげんよう、ケンジです。

1月も下旬に差し掛かり、寒さの中にも少しずつ春の足音が聞こえてくるような気がいたしますね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

さて、この時期になりますと、私のニュースフィードには「ゴールデンウィーク(GW)の旅行予約は今がチャンス!」「楽天トラベルのセール攻略法」といった記事が溢れかえります。もちろん、ご家族連れで国内の温泉宿を予約される楽しみを否定するつもりは毛頭ございません。計画を立てる時間は、何ものにも代えがたい幸福なひとときですから。

ですが、もしあなたが手元にマイルを温存されているのであれば、あるいは「いつかビジネスクラスで旅をしたい」とお考えであれば、私はあえてこう申し上げたいのです。

「世間がホテル予約に殺到している今こそ、航空会社の特典航空券サイトを開くべきです」と。

実は、1月下旬というのは、投資の世界で言うところの「押し目買い」のような、非常に興味深いタイミングなのです。今日は、多くのメディアが語らないJAL・ANA国際線特典航空券の「戻り枠」という現象と、マイルの価値を最大限に高める大人の活用術について、少しばかりお話しさせてください。

なぜ「1月下旬」に国際線の空席が出るのか

不思議に思われるかもしれませんね。GWの航空券といえば、発売開始日(355日前や360日前)に争奪戦が行われ、瞬く間に「空席待ち」の文字が並ぶのが常です。これは皆様もよくご存知の通りです。

しかし、投資も旅行も、人の心理の裏にこそチャンスが潜んでいます。

「とりあえず予約」組の手放し時期

マイラーと呼ばれる方々の中には、約1年前の発売日に「行けるかどうかわからないけれど、とりあえず押さえておく」という行動を取る方が少なからずいらっしゃいます。なぜなら、特典航空券のキャンセル手数料は、航空券を購入する場合に比べて格段に安く(JALなら3,100円、ANAなら3,000マイルなど)、リスクが低いからです。

そして、その「とりあえず」の判断が見直されるのが、年末年始を終えて仕事が本格始動し、春以降のスケジュールが確定し始める「1月下旬から2月上旬」なのです。

  • 部署異動の内示が出始めた
  • 子供の学校行事の日程が確定した
  • 年末の出費がかさみ、海外旅行予算を見直すことにした

こうした極めて個人的な事情により、一度は埋まったはずのビジネスクラスの座席が、ふっとシステム上に「戻ってくる」瞬間があります。これこそが、私が皆様にお伝えしたい「戻り枠」です。

航空会社の在庫調整という側面

もう一つ、あまり公には語られませんが、航空会社側の事情もあります。当初は有償の航空券(現金で販売する席)として確保していた枠が、販売予測に基づいて特典枠へと開放されるケースです。

特にGWのようなピーク期であっても、全便が満席になるわけではありません。フライトの3ヶ月〜2ヶ月前というタイミングは、航空会社が「座席の歩留まり」を再計算する時期でもあります。ここで、ポロっと特典枠が開放されることがあるのです。

マイル単価5円〜10円を叩き出す「資産」としての活用法

私がなぜ、楽天トラベルなどのOTA(オンライントラベルエージェント)での現金予約よりもマイル利用をお勧めするかというと、それはひとえに「資産効率」の問題に行き着きます。

1マイルを1円として電子マネーなどで消費するのは、投資家の視点からすればあまりに惜しいことです。マイルは、使い方次第でその価値が5倍、10倍にも跳ね上がる、極めてボラティリティ(変動幅)の高い資産だからです。

例えば、GWの東京〜ロンドン間のビジネスクラスを現金で購入しようとすれば、平気で80万円〜100万円近い価格が表示されます。しかし、これをマイルで発券できれば、燃油サーチャージ等の諸税はかかりますが、航空券代そのものは数万マイルで済みます。

項目 現金購入(目安) 特典航空券(目安) マイル単価
欧州ビジネスクラス 900,000円 110,000マイル
(+諸税 約10万円)
約7.2円
ハワイエコノミー 250,000円 40,000マイル
(+諸税 約6万円)
約4.7円
国内ホテル(1ポイント利用) 10,000円 10,000ポイント 1.0円

ご覧ください。現金でホテルを予約する場合、ポイントを使っても「1ポイント=1円」の価値しか生みません。しかし、国際線特典航空券、それもビジネスクラス以上であれば、1マイルの価値は跳ね上がります。

「自分には高嶺の花だ」と諦めてしまうのは早計です。戻り枠を拾うことは、誰にでもできる「情報のアービトラージ(裁定取引)」なのです。

【実践編】ANAとJAL、それぞれの狙い目

では、具体的にどのように動けばよいのでしょうか。長年、両社のシステムとお付き合いしてきた私の経験から、それぞれの特徴と今の時期の立ち回り方をお話しします。

ANA:空席待ちの「重み」を利用する

ANAの国際線特典航空券は、会員ステータス(ダイヤモンドメンバーなど)によって空席待ちの優先順位が変わるため、平会員の方には厳しい戦いになるのが現実です。しかし、諦める必要はありません。

  1. あえて「空席待ち」を入れる勇気
    1月下旬は、上位ステータス会員が複数の予約を整理する時期です。私の経験上、GWの予約であっても、2月に入ってから突然「お席がご用意できました」というメールが届くことが多々あります。
  2. 提携航空会社に目を向ける
    ANA便にこだわらず、スターアライアンス加盟航空会社(タイ国際航空やシンガポール航空など)の経由便を探してみてください。これらはANAのサイト上では見つけにくいこともありますが、少しルートを変えるだけで、驚くほど簡単に空席が見つかることがあります。

公式サイトには載っていない小さなコツですが、「1名ずつ検索する」のも重要です。2名で検索すると満席でも、1名なら空いていることがあります。まずは1名分を確保し、もう1名は別ルートや有償で手配するという柔軟性が、旅の実現を近づけます。

JAL:PLUS制度の「隙間」と提携社の魅力

JALには「特典航空券PLUS」という、残席数に応じて必要マイル数が変動する制度があります。GWなどの繁忙期は、驚くような多額のマイル(数十万マイル!)を要求されることがあり、多くの人がここで諦めてしまいます。

しかし、ここにこそ盲点があります。

  • 直前の「ガクン」と下がる瞬間
    出発の2週間前〜1ヶ月前など、直前になって予測よりも空席が残っている場合、この変動マイル数が落ち着くことがあります。
  • 提携航空会社特典の固定マイル
    私が最も愛用しているのが、キャセイパシフィック航空やカタール航空などのワンワールド加盟航空会社の特典航空券です。これらはJAL便のような変動制ではなく、距離に応じた一律のマイル数で発券できることが多いのです。

例えば、JAL便でハワイに行こうとすると10万マイル以上必要でも、提携社便を経由して東南アジアのリゾートへ向かうビジネスクラスなら、もっと少ないマイルで優雅な旅が叶うこともあります。視点を「ハワイ・北米」から少しずらすだけで、世界は大きく広がります。

「行けなかったら国内」という大人の余裕を持つ

ここまで熱弁しておいて何ですが、最終的に国際線のチケットが取れなかったとしても、それはそれで良いではありませんか。

私が大切にしているのは、「選択肢を常に複数持っておく」というマインドセットです。

今の時期に国際線の戻り枠をチェックしつつ、並行してキャンセル料のかからない範囲で国内の宿を押さえておく。あるいは、あえてGWは自宅でゆっくり過ごし、皆様が働き始めた翌週に休暇を取って旅に出る。それこそが、本当の意味での「贅沢」であり、大人の余裕というものでしょう。

楽天トラベルのセールに飛びつく前に、一度深呼吸をして、ご自身のマイル口座を確認してみてください。そこには、単なる移動手段以上の「体験」という資産が眠っているかもしれません。

最後に、一つだけアドバイスを

もし運良くこの時期に「戻り枠」を見つけたら、迷わず発券ボタンを押してください。考える時間は数分です。「迷ったら買う」ではなく「迷ったら押さえる」。これが特典航空券の世界での鉄則であり、リスク管理でもあります。後で予定が合わなければ、数千円の手数料でキャンセルすれば良いのですから。

皆様のゴールデンウィークが、心豊かな時間となりますように。それでは、またお会いしましょう。

コメント