春の旅行は「1月」に決まる。マイル特典航空券の「空席戻り」が発生するタイミングと、ホテル高騰を回避するポイント活用術

マイル・旅行・ホテル

ごきげんよう、ケンジです。

新しい年を迎え、松の内も過ぎましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。寒さが最も厳しいこの季節、温かい紅茶をいただきながら、春の穏やかな陽気を想像するのは、私にとって至福のひとときです。

さて、春といえば旅行のベストシーズンですね。桜の舞う京都、新緑が眩しい北海道、あるいは少し早めの海風を感じに沖縄へ。「行きたいけれど、もう春の予約なんて遅いのでは?」と諦めかけている方もいらっしゃるかもしれません。

実は、1月こそが、春の旅行計画を立て直す「敗者復活戦」ならぬ「賢者の調整期間」なのです。

多くのガイドブックには「予約は330日前に」と書かれていますが、それはあくまで基本のキ。投資の世界でもそうですが、市場の歪み(ギャップ)が生じる瞬間こそが、私たちに与えられた好機です。今日は、私が長年の経験で培った「マイル特典航空券の空席戻り」を狙うタイミングと、天井知らずの春のホテル価格を優雅にかわすポイント活用術について、お話しさせていただこうと思います。

特典航空券の「空席」は、なぜ1月に戻ってくるのか

「一度満席になった便に、空きが出るわけがない」

昔の私もそう思い込み、キャンセル待ちの人数を見ては溜息をついていました。しかし、航空会社のシステムと人間の心理を紐解くと、1月中旬から2月にかけて「空席」がふっと湧いて出る理由が見えてきます。

1. 「とりあえず予約」が整理されるタイミング

マイラーの方なら共感いただけると思いますが、特典航空券は争奪戦ですから、多くの方が「行けるかわからないけれど、とりあえず予約」という行動をとります。

しかし、1月に入ると状況が変わります。春の人事異動の噂、子供の学校行事の日程確定、あるいは年末年始にお金を使いすぎてしまった……など、現実的な事情が押し寄せます。これにより、確保されていた座席が手放されるのです。

2. キャンセル料発生前の「駆け込みキャンセル」

これは特に国内線で顕著ですが、皆様ご存知のように、多くの航空券やツアーは出発の一定期間前までキャンセル料が無料、あるいは低額です。

私が観察している限り、以下のタイミングでまとまった空席が出ることがよくあります。

タイミング 空席が発生しやすい理由 狙い目の路線
出発の60日〜55日前 国際線特典航空券や一部の運賃種別で、旅程変更の最終判断が下されやすい時期です。 ハワイ・欧米路線
出発の21日前 特割などの変更不可運賃への切り替えや、キャンセル料発生(または増額)を避けるためのリリースが増えます。 沖縄・北海道(国内線)
決算期の法人需要調整 1月下旬は、企業の出張予算や春の研修日程が決まり、仮押さえされていた「包括旅行運賃」の枠が一般開放されることがあります。 羽田発着の幹線

面白いことに、これらは公式サイトには明記されていません。「システム上、自然発生する波」のようなものです。私はこれを、投資における「調整局面」と呼んで楽しんでいます。

AIには真似できない、ケンジ流「空席ハント」の極意

では、具体的にどう動けば良いのでしょうか。ここで、私が実践している少しアナログな、しかし確実な方法をお伝えします。

朝5時のコーヒーと在庫チェック

多くの航空会社のシステムは、夜間に予約期限切れの座席整理を行います。つまり、「早朝」こそが最も在庫が豊富な時間帯なのです。

私は毎朝、市場のチェックをする前に、ANAやJALのアプリを開くのを日課にしています。空席待ちを入れている場合でも、メール通知が来るより先に、システム上で「空席あり」と表示されるタイムラグがあるのをご存知でしたか?

「メールが来ないからまだダメだ」と待っていては、他の方に取られてしまいます。ご自身の手で、優しく扉を叩いてみてください。意外とあっさり開くことがありますよ。

春のホテル高騰は「ポイント泊」で涼しい顔をして乗り切る

航空券が確保できても、次に立ちはだかるのが「ホテルの宿泊費」です。特に3月後半から4月の京都や東京の価格は、いささか常軌を逸していますよね。

1泊10万円を超えるビジネスホテルを見ると、さすがの私も「この価値に見合うだろうか」と首を傾げてしまいます。ここで役立つのが、ホテルチェーン(マリオット、ヒルトン、ハイアット等)のポイントです。

現金価格とポイント価値の乖離(アービトラージ)を狙う

ホテルポイントの最大の強みは、「宿泊費が高騰しても、必要ポイント数はそれほど上がらない(あるいは固定)」という特性にあります。

例えば、私が昨年の桜の季節に京都で経験した事例を、恥ずかしながら共有させていただきますね。

項目 現金で予約した場合 ポイントで予約した場合 1ポイントあたりの価値
宿泊費(1泊) 128,000円 50,000ポイント 約2.56円
サービス料・税 約20,000円 0円(ポイント泊は無料)
総額 約148,000円 50,000ポイント 約2.96円

通常、1ポイントの価値は0.5円〜1円程度と言われていますが、春の繁忙期にはこれが3円近くまで跳ね上がることがあります。投資で言えば、持っている資産の価値が一夜にして3倍になるようなものです。

現金で15万円を支払うのは勇気が要りますが、貯めておいた5万ポイントを使うのであれば、精神的な負担はずっと軽くなります。これぞ、大人の余裕というものではないでしょうか。

公式サイトには載っていない「前日・当日の解放」

もし1月の時点で満室であっても、諦めないでください。ホテルも航空券と同様、直前になると「来賓用」や「予備」として確保していた部屋を開放することがあります。

特にポイント宿泊枠は、一度閉じられても、宿泊日の2〜3日前に突然復活することが多々あります。私はこれを「春の雪解け」と呼んでいます。こまめなチェックが、思わぬラグジュアリーステイを招き寄せるのです。

マイルやポイントに使われるのではなく、人生を豊かにするために使う

ここまでテクニックのようなお話をしてきましたが、最後に一つだけ、私のささやかな哲学をお伝えさせてください。

マイルやポイントを貯めることに熱中するあまり、「1マイルも損をしたくない」と、無理な日程で旅行をしたり、本当は行きたくない場所へ行ったりするのは、本末転倒です。

「行きたい時に、行きたい場所へ、大切な人と行く」

これが最も贅沢な投資です。

もし特典航空券が取れなければ、スカイコインやe JALポイントに交換して、有償航空券を買えば良いのです。レートは多少悪くなるかもしれませんが、それによって得られる「春の思い出」という配当は、数字では測れない価値を持っています。

1月のこの時期、皆様が少しゆったりとした気持ちで春の計画を立てられ、素晴らしい旅に出会えることを、心より願っております。

それでは、またお会いしましょう。ケンジでした。

コメント