ごきげんよう、ケンジです。新年の「お金の健康診断」はお済みですか?
冷たい風が頬を撫でる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。ごきげんよう、ケンジです。
2026年の幕開けとともに、新しいNISA枠での積立がスタートしましたね。私も先日、温かいアールグレイを片手に、自身のポートフォリオと積立設定の画面を久しぶりにじっくりと眺めておりました。
そこで、ふと背筋が伸びるような事実に気がついたのです。
「おや? もしかして、このカードのポイント還元率、いつの間にか下がっていないか……?」
実はこれ、私だけでなく、多くの個人投資家の方が見落としがちな「盲点」なのです。数年前に「これが最強だ」と思って設定したクレカ積立。しかし、各証券会社やカード会社のルールは、私たちが日々忙しく過ごしている間に、ひっそりと、しかし確実に変化しています。
特にこの1月は、昨年のカード利用実績がリセットされたり、判定期間が切り替わったりする重要なタイミング。「なんとなく放置」していると、本来受け取れたはずのポイントを取りこぼし、気づけば還元率が0.5%、あるいはそれ以下になってしまっていることも珍しくありません。
今日は、そんな少し怖いけれど知っておくべき「2026年版・クレカ積立の現在地」について、私自身の失敗談も交えながら、穏やかに紐解いてまいりたいと思います。どうぞ、少し肩の力を抜いてお付き合いください。
かつての「常識」が通用しない?2026年のクレカ積立事情
かつて、2024年頃の「新NISA」開始直後は、各社がこぞって「還元率1.0%超え」を掲げ、顧客争奪戦を繰り広げていましたね。あのお祭り騒ぎのような時期に、高還元カードを作られた方も多いのではないでしょうか。
しかし、今は2026年。市場は成熟し、各社のキャンペーン合戦も落ち着きを見せています。そこで何が起きているかというと、「還元の条件厳格化」と「利用実績に応じた変動制」の導入です。
「持っているだけ」では報われない時代
以前なら、ゴールドカードを持っていれば無条件で1.0%のポイントが付いた証券会社もありました。しかし現在は、以下のような条件が複雑に絡み合っています。
- 年間のお買い物利用額(投信積立分を除く)が一定額を超えているか
- カードの券種が現在の積立設定額とマッチしているか
- ポイント付与の上限額に達していないか
つまり、「投資はするけれど、普段のお買い物ではそのカードを使わない」というスタイルの方にとって、非常に厳しい冬の時代が到来しているのです。
主要ネット証券4社の現状と「0.5%の罠」
では、具体的にどの証券会社でどのような変化が定着しているのか。私の手元のメモをもとに、2026年1月現在の状況を整理してみました。特にSBI証券と楽天証券をご利用の方は、要確認です。
| 証券会社 | 注意すべきポイント | 還元率低下の「罠」 |
|---|---|---|
| SBI証券 | カードの「年間利用額」によるランク判定 | プラチナ・ゴールドでも、前年のショッピング利用が基準未達だと、還元率が0.5%や0%にダウンする可能性があります。 |
| 楽天証券 | 代行手数料0.4%未満のファンドか否か | 低コストのインデックスファンド(オルカン等)は、一般カードだと還元率が低く設定されがち。楽天キャッシュ併用が必須の構成に。 |
| マネックス証券 | dカードとの連携強化 | マネックスカード自体の還元率は優秀ですが、dカード積立への移行過渡期に設定ミスをしていないか確認を。 |
| auカブコム証券 | au PAY カードの有無 | au回線契約者以外でもメリットはありますが、こちらも「カード利用」の実績が優遇条件に含まれるケースが増えています。 |
SBI証券ユーザーが陥りやすい「年間利用額」の誤解
私自身、先日ヒヤリとしたのがこれです。SBI証券のクレカ積立は、三井住友カードのゴールドやプラチナプリファードを利用されている方が多いでしょう。
「自分はゴールドカードだから1.0%だ」と思い込んでいませんか?
実は、カードの年間利用額(お買い物)が100万円や数百万円といったボーダーラインに達していない場合、翌年の積立還元率がガクンと下がったり、あるいはポイント付与対象外になったりするルールが適用されている場合があります。
「積立でポイントをもらうために、無理に無駄遣いをする」というのは本末転倒ですが、メインカードとしてしっかり使っていないと、年会費だけ払ってポイント恩恵が薄い……という悲しい事態になりかねません。
1月中に確認すべき「3つの設定」チェックリスト
さて、ここからは実践編です。パソコンやスマートフォンの画面を開き、以下の3点だけ確認してみてください。これだけで、今年1年間の「ポイントの取りこぼし」を防げるかもしれません。
1. カードの「年間利用額」実績の確認
各カード会社のアプリ(Vpassや楽天e-NAVIなど)で、昨年の利用実績を確認しましょう。もし、あと数万円で「翌年ポイントアップ」や「年会費無料」の条件を達成できるのであれば、1月のうちに日用品のまとめ買いなどで調整するのも賢い選択です。
2. 「楽天キャッシュ」か「クレカ」か
楽天証券をご利用の方で、まだ「楽天カードクレジット決済」だけで積立をしている方はいらっしゃいませんか?
現在は「楽天キャッシュ」を経由して積み立てるルートの方が、ポイント還元率が高くなるケースが多く見られます。設定変更は少々面倒に感じるかもしれませんが、一度設定すればずっと恩恵が続きます。「面倒くさい」という感情は、投資において最大のコストになり得ると私は考えています。
3. 積立額とポイント付与上限のバランス
2024年の法改正で、クレカ積立の上限額が月10万円に引き上げられました。しかし、「月10万円設定したけれど、ポイントが付くのは5万円まで」というカードも存在します(あるいは5万円を超えた分は還元率が下がるなど)。
ご自身の設定額が、最も効率よくポイントを受け取れる範囲に収まっているか、今一度約款や公式サイトの最新キャンペーン情報を照らし合わせてみてください。
【ケンジの視点】ポイントは「おまけ」ですが、侮ってはいけません
ここまでポイントの話をしてきましたが、少し視点を変えて、投資家としての「心構え」についてお話しさせてください。
私が常々思っているのは、「ポイントはあくまで投資の副産物であり、主目的ではない」ということです。
0.1%や0.2%の還元率の差に目くじらを立てて、頻繁に証券会社を乗り換えたり、不必要な高額カードを契約したりするのは、私の目指す「優雅な投資ライフ」とは少し異なります。時間は有限であり、私たちの精神的なエネルギーもまた、有限だからです。
しかし、だからといって「知らなかった」で損をするのも、大人の嗜みとしては少々無粋かもしれません。
例えば、月5万円の積立で0.5%の差が出たとしましょう。
年間で3,000円程度の差になります。「たった3,000円」と思われるでしょうか?
ですが、もしその3,000円があれば、配当金再投資に回して複利の効果をさらに高めることもできますし、あるいは週末に妻と少し美味しいコーヒー豆を買いに行くこともできます。
「拾えるはずのコインを、ポケットの穴から落とし続けている」
そう考えると、年に一度、1月の寒い時期に少しだけ時間を割いて設定を見直すことは、非常にコストパフォーマンスの良い「投資行動」だと言えるのではないでしょうか。
私が実践している「大人のカード断捨離」
実は私、昨年末に思い切ってクレジットカードを1枚解約しました。いわゆる「積立のためだけに作ったカード」です。
そのカードは年会費がかかるものの、積立還元率が高く魅力的でした。しかし、改定により「年間○○万円以上のお買い物利用」が必須条件となってしまったのです。
「ポイントをもらうために、欲しくもない服を買うのか?」
自問自答した結果、答えはNOでした。還元率が多少下がっても、年会費無料で、条件を気にせず使えるカード(あるいは既存のメインカード)で淡々と積み立てる方が、私の精神衛生上よほど健全だと判断したのです。
皆様も、もし「ポイントのためにカードに使われている」感覚があるなら、2026年は少しシンプルな構成に戻してみるのも良いかもしれませんね。
これからの積立投資に求められるもの
2026年、投資環境はますます便利に、しかし少し複雑になっています。私たち個人投資家に求められるのは、情報の波にのまれず、自分のライフスタイルに合った「最適解」を静かに選び取る力です。
- メインカードを1枚に集約し、そのカードの特典を最大限に活かせる証券会社を選ぶ。
- 無理なポイ活はせず、長期的な資産形成の「継続」を最優先にする。
これが、私がたどり着いた現時点での結論です。
1月という時期は、不思議と新しいことを始めたくなるエネルギーに満ちています。この記事を読み終えたら、ぜひ一度、ご自身の証券口座とカード設定を優しくチェックしてあげてください。
もし設定が「0.5%」に下がっていたとしても、焦ることはありません。今気づけたことが、何よりの利益なのですから。
それでは、本年も皆様の資産形成が、穏やかで実りあるものになりますように。
ごきげんよう。


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