ごきげんよう、ケンジです。1月の今こそ、5月の風を感じる準備を始めましょう
ごきげんよう、ケンジです。
寒さが一段と厳しくなる1月中旬ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は先日、書斎で熱い紅茶をいただきながら、ふとカレンダーをめくっておりました。投資の世界では「噂で買って事実で売る」という言葉がありますが、旅の計画、特にマイルを使った特典航空券の確保においても、この「市場が動き出す前に行動する」という鉄則は変わりません。
実は、2026年のゴールデンウィーク(GW)を有意義に過ごせるかどうかは、この「1月の行動」にかかっていると言っても過言ではないのです。
多くの方が桜の開花ニュースを聞いてから「さて、GWはどうしようか」と腰を上げますが、それでは遅すぎます。その頃には、我々が大切に貯めてきたマイルの価値を目減りさせる「高騰した残席」しか残っていないからです。
本日は、私が長年の投資生活と旅の中で培ってきた、少しひねくれた、しかし確実な「逆張り」の予約術についてお話ししましょう。あくせくせず、大人の余裕を持って席を確保するための戦略です。
なぜ「1月」が運命の分かれ道なのか?
まず、基本的な「市場のスケジュール」を押さえておきましょう。投資も旅も、タイミングが全てです。
国内線の一斉発売(夏ダイヤ)という「IPO」
航空会社には「冬ダイヤ」と「夏ダイヤ」があることをご存知の方も多いでしょう。実は、JALやANAといった国内航空会社の多くは、1月下旬に夏ダイヤ(3月末~10月搭乗分)のチケットを一斉に発売します。
つまり、今この瞬間が、GW期間中の最も条件の良い「プラチナチケット」が市場に放出される直前なのです。これを投資に例えるなら、優良企業のIPO(新規上場)の申し込み期間のようなもの。初値で買う権利を得るために、今動かなくてはなりません。
特に近年は、ANAもJALも「ダイナミックプライシング(変動運賃制)」を特典航空券にも導入しています。これは需要が高まれば高まるほど、必要マイル数が跳ね上がるシステムです。
- 発売直後(1月下旬): 基本マイル数で予約できる可能性が高い(底値圏)
- 3月〜4月: 需要爆発により、必要マイル数が2倍〜3倍に高騰(バブル相場)
私たちが目指すべきは、もちろん前者です。1マイルの価値を最大限に高めるには、この「発売開始の瞬間」を静かに、しかし虎視眈々と狙う必要があります。
マイル価値を最大化する「逆張り」予約術
さて、ここからが本題です。単に発売日にパソコンの前に張り付くだけでは、若者たちの素早いクリック競争に巻き込まれて疲弊してしまいます。私たち大人は、少し知恵を使いましょう。
1. 「日程のズラし」でアービトラージを狙う
2026年のカレンダーを拝見しますと、GWの並びはどのようになっているでしょうか。5月2日(土)から6日(水)までの5連休がメインの山場になりそうですね。
多くの人は、5月2日の午前便で出発し、6日の午後便で帰ってこようとします。この「ド本命」の便は、発売開始から数分で蒸発するか、必要マイル数が暴騰します。ここで真正面から戦うのは賢明ではありません。
私が提案したいのは、「半日〜1日のズラし」です。
- 往路: 5月1日(金)の「夜便」を狙う。仕事終わりに空港へ向かい、現地で前泊します。ホテル代はかかりますが、マイルの節約分と混雑回避の精神的余裕で十分お釣りが来ます。
- 復路: 5月6日(水)の「午前便」または、思い切って7日(木)の「早朝便」でエクストリーム出社を検討する。
「現地で寝るだけなんてもったいない」と思われるかもしれませんが、翌朝目覚めた瞬間にすでに旅先にいるという優越感は、何物にも代えがたいものです。
2. 「逆方向」への旅路(カウンター・トレード)
GW、人はどこへ行きたがるでしょうか? 沖縄、北海道、福岡…これらは「下り」の動きです。都市部から地方・リゾート地への移動ですね。
ここであえて「上り」の便、つまり地方から東京や大阪へ向かう便、あるいはビジネス路線を活用するのです。
例えば、私の友人に、毎年GWはあえて「東京」のホテルに滞在する方がいます。普段はビジネスマンでごった返す東京も、GW中は驚くほど静かです。丸の内や大手の高級ホテルも、ビジネス需要が抜けるため、意外なほどリーズナブルなプランを出していることがあります。
特典航空券も、東京行きは比較的取りやすい。「皆が逃げ出す場所へ、あえて向かう」。これぞ投資家のマインドセットですね。
航空会社別・攻略のポイント
ここで、ANAとJAL、それぞれの特徴を整理しておきましょう。私の経験に基づく主観も混じっておりますが、参考にしてください。
| 項目 | ANA(全日空) | JAL(日本航空) |
| 予約開始 | 夏ダイヤ一斉発売(1月下旬予定) ※ステータス会員ごとの先行予約あり |
搭乗日の360日前から可能 ※ただしGW枠の追加放出や調整が1月にあることが多い |
| 必要マイル | シーズン制(L/R/H) ※今後は変動制の影響を強く受ける傾向 |
「特典航空券PLUS」 ※空席があればマイル追加で取れるが、GWは青天井になりがち |
| 狙い目 | 「トクたびマイル」等の直前セールではなく、発売日の14:00(平会員)を狙う正攻法が吉。 | JALは360日前にすでに枠が埋まっている可能性もあるが、「キャンセル待ち」がないため、こまめなチェックで不意の空席を拾いやすい。 |
特にJALの場合、「特典航空券PLUS」のおかげで「マイルさえ積めば席は取れる」状況ですが、GWの沖縄往復で片道3万〜4万マイルなどを要求されると、さすがに閉口してしまいます。1マイル=1円以下になってしまっては、投資としては失敗です。
だからこそ、「基本マイル数で取れる枠」が残っているか、あるいはキャンセルが出たかを、この1月の時期に徹底的にリサーチするのです。
「座席」ではなく「価値」を予約する
私がなぜここまでマイルの使い方にこだわるのか。それは、単に「タダで旅行したい」からではありません。マイルを使うことで、現金を温存し、その現金を別の体験(素晴らしい食事やホテルのアップグレード)に回せるからです。
例えば、羽田-那覇の往復チケット。GWの正規運賃であれば7〜8万円は下らないでしょう。これを1万8000マイル〜2万マイル程度で確保できれば、1マイルの価値は4円〜5円に跳ね上がります。
しかし、出遅れて「直前のスカイコイン払い」や「高騰したPLUS運賃」を使ってしまうと、1マイルの価値は1.5円〜2円程度まで落ち込みます。同じマイル数を使っているのに、得られる体験の質が変わってしまう。これは非常にもったいないことです。
今すぐやるべき「3つの準備」
1月下旬の決戦(発売日)に向けて、週末にこれだけは済ませておいてください。
- マイル残高と有効期限の確認
「あと1000マイル足りない!」という悲劇を避けるため、今のうちにポイントサイトからの移行や、カード決済のポイント付与タイミングを確認しましょう。 - 家族会議(コンセンサス)
これが意外と最重要です。「行けたら行く」ではなく「この便を取る」という合意形成を。発売開始直後に電話して「えー、その時間は嫌だ」と言われていては、その間に席はなくなります。 - 代替案(プランB)の作成
第一希望の便が取れなかった場合、1時間後の便にするのか、行き先を札幌から福岡に変えるのか。投資における「損切りライン」の設定と同じく、冷静な時に決めておくことが重要です。
最後に:余裕ある旅は、余裕ある準備から
旅は、家を出た瞬間から始まるのではなく、計画を立て始めたその瞬間から始まっていると私は思います。1月の寒い日に、5月の新緑や南国の風を想像しながら、カレンダーと睨めっこする時間。それ自体もまた、豊かな時間の一部ではないでしょうか。
皆様の2026年ゴールデンウィークが、慌ただしい移動ではなく、心安らぐ優雅な旅となりますように。もし空港のラウンジで、紅茶を片手に微笑んでいる紳士を見かけたら、それは私かもしれません。
それでは、またお会いしましょう。ごきげんよう。


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